
リターン トリップ エフェクト
“デートの余韻はいつだって短い”

デートの余韻は、
いつだって短い。



目的地に移動し、再び戻る時、かかった時間や道は同じなのに、行きよりも帰りの方が短く感じる※1ことがある。この錯覚をリターントリップエフェクトという。本作品ではデートにおける行きと帰りを心象風景や後半の音を通して往復における時間の感じ方を描いた。
モチーフとした論文[1]では以下のことが示された。※2
①この現象は移動途中ではなく、往復後、それにかかった時間を振り返ることで行きの時間が長いと錯覚する。つまり、駅や家に着いたときに振り返ることでこの効果は現れる。
②始まりと終わりが同じであることを知っていれば違う経路でも往復効果が生じる。つまり、“帰る”という意識が強くなることが重要である。
②からは「帰りは早く帰れるはずだ」という認知バイアスが働いている可能性がある。
「帰る」という意識がある以上、帰り道においてリターントリップエフェクトから逃れるのは難しい。
しかし帰り道は物思いに耽りたくなることが多々ある。ふと気づけば到着駅だったということもよくあるのではないだろうか。1駅手前で降りて寄り道するといいかもしれない。
※1)厳密には帰りよりも行きを長く感じる
※2)この研究の続きでは、そもそも全く同じ道を2回経験するだけでも往復効果が生じることを示した。つまり、復路である必要もないことを示している。これは往復効果が移動時間そのものの絶対的評価が短くなるのではなく、時間長の期待値を基準とする相対評価の期待値が延びて短縮するという仮説が唱えられている。



Credit
- 作曲/編曲/ロゴデザイン
- Yoshitaka
- コピー
- VITRO / 高橋良爾
- イラスト
- Reika
- 企画/作詞/動画/解説
- 浅井順也